
『日々と料理』 3月21日
こんにちは!
料理から人生を豊かにする
キッチンプロデューサーのさくらです。
今日は書籍撮影で余った
お野菜と豚バラ肉を使って
豚汁を作りました。
撮影では食材が少しずつ
余ってしまうんですが、
それをなるべく
無駄にしないように活用するのも
料理家の腕の見せどころ。
4日間の撮影中、
毎日終わってから買い出しに行き、
結果食材費を通常の2/3ほどに
抑えることができました。
それでも余ってしまった食材たち。
そんな食材たちをごちゃっと入れて
作った豚汁でしたが、
これが驚くほど美味しくて...!
豚汁って本当にいいですよね!
何がいいって、
何も気にせず
ポンポン具材を入れられて、
それでいて美味しく仕上がること。
基本の旨みはお野菜やお肉から
自然に出てくるので、
あとはその旨みを底上げするため
少しだけの昆布を入れる。
それだけで、
めちゃくちゃ美味しく仕上がるんです。
今回の豚汁で分かったのは、
「食材をしっかり焼き付けて
メイラード反応を引き出すことが、
豚汁の旨味を爆発させる秘訣 」
だということ。
メイラード反応って簡単に言うと、
食材を熱で焼くことで起きる
化学反応のこと。
この反応によって
複雑な旨味と香ばしさが
生まれるんです。
この豚汁の作り方はとっても簡単!
まず鍋に油をひいて、
豚バラ肉をじっくり焼き付けます。
続いて玉ねぎや人参、大根などの
野菜も同様に焼き色がつくまで
しっかり炒めることで、
メイラード反応を引き出します。
この工程、実は多くの方が
省略しがちなんですが、
ここをしっかりやるかやらないかで
豚汁の味わいが全然違ってくるんです!
具材がかぶるくらい水を入れて、
そこにちょっとだけ昆布を加えます。
この「ちょっとだけ」が絶妙なポイント!
昆布は主役じゃなく、
あくま 素材の旨味を引き立てる脇役。
約30分ほどクタクタになるまで煮込むと、
お野菜の旨みがグッと引き出されて、
驚くほど深い味わいになります。
最後に好きなお味噌を溶いて完成!
ここまでくると、
もう市販の出汁に頼らなくても
十分な旨味が出ているんです。
実は私、豚汁は翌日が
さらに美味しいと思っていて、
今回も次の日のお昼は絶対
「おにぎりと卵焼きと豚汁」
と決めていました。
煮込み料理って翌日に味がなじんで、
さらに深みが増すんですよね。
そういえば、
卵焼きの話も少しだけ。
書籍にも載せていますが、
以前作った口福のタレを使った卵焼き。
これが絶品なんです!
卵4つに大さじ1/2の口福タレと
砂糖を大さじ1で、
驚くほど美味しい卵焼きが
できるんですよ。
この口福のタレの作り方、
YouTubeでも詳しく紹介しています。
シンプルな材料で作れて、
冷蔵庫に常備しておくと
本当に便利!
卵焼きだけでなく、
炒め物や煮物にも
大活躍の万能調味料です。
レシピの細かいポイントも
丁寧に説明していますので、
ぜひ参考にしてみてください。
今回の豚汁作りで改めて感じたのは、
料理って素材の力を
最大限に引き出すことが
何より大切だということ。
食材自体が持つ旨味を
上手に引き出せば、
それだけで十分美味しい料理が
できるんです。
皆さんも余り野菜で豚汁、
ぜひ試してみてくださいね。
メイラード反応を意識して
具材を焼き付けるだけで、
いつもの豚汁が
格段に美味しくなりますよ。
感想やコメント、
どんな内容でも嬉しいので
気軽に返信してください。
それでは、
また次回お会いしましょう!
さくら