
おはようございます!
SAKURA’sの商品開発を担当してる
料理家のさくらです。
火曜日の今日は
SAKURA’sの小さな物語
をお届けする日。
今日は私たちの
キラキラした成功談ではなく
「うまくいっていない話」、
今まさに繰り広げられている
泥臭い戦いの話をさせてください。
実は今、私たちは
「レトルトカレー」の開発に
挑戦しています。
去年も一度挑戦し、
味や価格の壁を越えられずに
商品化を断念した、
いわば因縁の相手です。
「今度こそは」
と意気込んで
再挑戦しているのですが…
正直に告白します。
レトルトカレーの壁は
想像していた以上に高く、
険しいものでした。
一番の壁は、
レトルト食品に必須の
「20分間の圧力加熱殺菌」
という工程です。
私たちが「これだ!」という
最高の味を完成させても、
この工程を通すと、
全く別の顔になってしまう。
お肉は目指した食感を超えて
ボロボロになりすぎたり、
お野菜は形がなくなるほど
トロトロになりすぎたり…。
その度に、また振り出しに戻る。
まるでゴールの見えないトンネルを
手探りで進んでいるような、
そんな戦いを続けています。
なぜ、私たちがそこまでして
レトルトカレーを作りたいのか。
それは、多くの人にとって
レトルトカレーが
「今日は疲れたから、これでいっか」
という
少し罪悪感のある、
妥協の選択肢になっていると
感じるからです。
味が濃くて、
どうしてもご飯ばかりが進んでしまう、
という声もよく耳にします。
私たちが作りたいのは
そんなイメージを覆す、
全く新しいレトルトカレーです!
味も、栄養も、ボリュームも、
すべてに満足できる。
疲れた日に
「今日はあれがあるから大丈夫」
と思えるような、
心と身体が喜ぶ
「ご褒美」になるような一皿。
だから、
私たちは「これでいっか」と
絶対に妥協することができません。
完成は早くても年内になるか、
もしかしたら、
また完成しないという結果になる
可能性もあります。
それでも私たちが決して
歩みを止めないのは、
このカレーを
待っていてくれるお客様に
「SAKURA'sのカレーだから、
今日は特別な日にしよう」
と心から満足してほしい。
その想いが、
私たちのすべてだからです。
この長い旅の先に、
皆さんの「ごちそう」があると信じて。
今日も、開発がんばります!
それでは、
今日も素敵な一日をお過ごしください。
SAKURA’s 料理家さくら